殿様屋敷で堪能する「能」公演

大名家の武家文化を表す「能」を殿様屋敷で

⼤名家にとって能は欠かせないものでした。
能は武家⽂化を表す「式楽」(公式の場での音楽)としても定められていたからです。

大名屋敷には能舞台が設けられ、公式の行事の際には能が演じられました。
殿様屋敷として建てられた御花にも、現存する明治期の建物の中に能舞台があります。

御花は「大名家の嗜み」をより間近に感じることができる場所です。

柳川藩主であった⽴花家も能を⼤切に継承しており、代々「喜多流」の能を守っていました。

かつて、殿様が嗜んでいたような体験をあなたに。
御花の能の歴史が再び紡がれていく、特別な一夜をお届けいたします。

明治の頃より受け継がれてきた文化財の「能舞台」

歴代藩主により愛されてきた「能」

大廣間 御前能 2024年6月13日(木)/14日(金)

公演の魅力は「少人数制」という特別さ。より間近に鑑賞ができ、
自ら能に触れられる機会を提供いたします。

また、演目についての解説もあるため、能鑑賞が初めてという方でも安心して楽しんでいただける催しとなっております。

今回の公演ではダイジェスト版となり演目のクライマックス部分をご覧いただきます。

また、能楽師の方々による能のお話や代々受け継がれきた神聖な能舞台に立ち、面をかけるなど特別な体験も予定しております。能を初めてご覧いただく方もお楽しみいただける内容となっております。※体験は挙手制で数名の方に体験いただきます。

日程 受付開始 時間(能公演+晩餐会) 定員
2024年 6⽉ 13⽇/14日 17:00〜(西洋館) 18:00〜21:00 60名
日程 2024年 6⽉ 13⽇/14日
受付開始 17:00〜(西洋館)
時間(能公演+晩餐会) 18:00〜21:00
定員 60名

6月13日(木)演目:杜若 狩野了一

◆見どころ
『伊勢物語』の「東下り」に詠み込まれた和歌から描かれた物語を、杜若の精が優美な舞で表現します。

杜若の精は、許されぬ恋をした在原業平と高子の后のふたりでもあり、そして歌舞の菩薩でもあるという、万華鏡のように幾重にも重なり合っていくような、不思議な初夏の一夜へ皆さまを誘います。

◆今回の公演でお楽しみいただける内容(ダイジェスト版)
高子の后の衣を着、業平の冠を着けて美しく装う、杜若の精と名乗る女により『伊勢物語』の夢の世界に誘われていく僧。
幻想的でつややかな舞を舞う場面、最後の終局の15分ほどをご覧いただきます。

◆全体のストーリー
諸国を廻る旅の僧が、三河の国のある沢辺にさしかかると、杜若の花が今を盛りと咲き乱れています。あまりにの美しさに立ち尽くして眺める僧。すると、どこからともなく若い女が現れて呼び止めます。女は沢辺にかかる八橋の謂われや、その昔、在原業平が「唐衣着つつなれにし 妻しあれば 遥々来ぬる 旅をしぞ思う」と旅の心を詠んだ故事を語ります。やがて女に導かれるままに女の庵を訪れた僧の前に、高子の后の衣を着、業平の冠を着けて美しく装った女が現れ、この自分は杜若の精であると明かします。

僧は不思議に思いながらも、女の語る『伊勢物語』の夢の世界に誘われていきます。杜若の精は業平が歌舞の菩薩の化身として現れ、衆生済度の光を振りまく存在であり、その和歌の言葉は非情の草木をも救いに導く力を持つと語ります。そして、伊勢物語に記された業平の恋や歌を引きながら、幻想的でつややかな舞を舞います。やがて杜若の精は、草木を含めてすべてを仏に導く法を授かり、悟りの境地を得たとして、夜明けと共に姿を消すのでした。

6月14日(金)春日龍神 狩野了一

◆見どころ
今年の干支でもある「龍神」が登場。華やかで派手な立ち回りが楽しい演目です。
今、自身のいる場所で道を求めることの大切さを教えるようなところもあり、生き方について考えさせられる演目でもあります。龍神、八大龍王やそのほか多くの神々が現れ、釈尊の一生が映じられる壮大なその世界観をシテである「龍神」が象徴のような形で1人で表現するところも魅力の一つです。

◆今回の公演でお楽しみいただける内容(ダイジェスト版)
春日野の野山があたり一面、金色に輝き草も木も仏に変わる不思議な光景となり、龍神をはじめとした八大龍王やそのほか多くの神々が現れ、釈尊の一生が映じられる終曲の15分ほどをご覧いただきます。

◆全体のストーリー
明恵上人は、入唐渡天(中国、インドに渡り、仏跡を巡ること)を志し、別れの挨拶をするため奈良の春日大社に参詣し、一人の神官と思われる老人に出逢います。老人にこのたびの参詣が、入唐渡天のための別れの挨拶であることを明かすと、日本を去ることは神慮に背くことになると言い、引き止めました。明恵が仏跡を拝むためだから、神慮に背くはずがないと反論しますが、老人はさらに引き止めました。

今や仏も入滅されて時が経ち、天竺や唐に行くのも御利益があまりないことで、日本に仏跡と見なされる場所は多く、仏教も広まっている、と他国に行く必要がないことを強調します。ここまで言われて、明恵も心を改め、これを神託と受け止めて、入唐渡天を思いとどまりました。
老人は、入唐渡天をやめるならば、三笠山に天竺(インド)を移して摩耶(釈迦の母)のもとでの誕生から仏陀伽耶での成道、霊鷲山での説法、沙羅双樹の林での入滅まで、釈尊の一生を見せようと告げ、神託を授けに来た時風秀行という者だと言って消えていきました。

神託の霊験はあらたかであり、早くも光が射し、春日野の野山はあたり一面、金色の輝く世界となりました。草も木も仏に変わる不思議な光景が現れたのです。そこに龍神が姿を見せました。釈尊の説法を聞こうとやってきた八大龍王が、眷属を引き連れて法華の会座に座りました。そのほか多くの神々も現れ、同じく会座に座りました。やがて龍女が舞を舞い、三笠山では釈尊の一生が映じられ、明恵も入唐渡天をすっかり思いとどまりました。
どれだけ尋ねようとも、この上はないと、そう言って龍女が南へ去ると、龍神は猿沢池に飛び入り、消え去りました。

晩餐会

料金/ご予約方法/お支払い

■チケット(ご夕食/ドリンク付き)
1名 36,300円(税込・サービス料込)

■ご予約方法について
お電話にて承っております。事前振り込み完了を持ってご予約完了とさせていただきます。
※ご宿泊をご希望の場合は希望の旨をお電話にてお伝えください。

■お支払いについて
・事前振込制となります。
・振込手数料はお客様にてご負担いただだいております。
・振込先はこちら
 福岡銀行 柳川支店 1531903カ)オハナ

TEL 0944-73-2189

受付時間 10:00 ~16:00
定休日:なし
受付時間外の場合はメールでのお問い合わせも可能です。
s-yoyaku@ohana.co.jp

ご宿泊プランについて

6月13日(木)杜若 6月14日(金)春日龍神

日帰りでご来場のお客様へ

・17時00分から西洋館にて受付開始となります。
早めに到着された方はフロントロビーでお待ちください。

・能の鑑賞席へのご案内は、ご予約の順番制となっております。
お受付後、ご案内がありますのでそちらに沿って西洋館内でお待ちください。

※17時45分以降になってもいらっしゃらない際は、
席をお選びいただく順番が前後する場合がございます。

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