文化財の暗闇に浮かぶ、妖と美の世界「奇怪夜行2025」開催

01. Kikaiyako

奇怪夜行とは

八女市で提灯をつくり続ける「伊藤権次郎商店」が生み出す「妖怪提灯」。約300年の歴史を誇り、今も柳川藩主 の末裔が守り続ける「柳川藩主立花邸 御花」の空間。伊藤さんの今までつくってきた妖怪提灯と立花家に伝わる妖怪の絵巻物から着想し、この展覧会のためにつくられた提灯や未発表の作品なども特別に展示するアートイベント です。

2025年8月15日(金)〜17日(日)/22日(金)〜24日(日)【計6日間】
時間:18:00~21:00(最終入場 20:30)
入館料:大人 1,700円/高校生 1,000円/小中学生 500円/未就学児 無料
会場:柳川藩主立花邸 御花

02. Thema

今年のテーマ「キキキの奇怪夜行」

5周年を迎える本年は「奇怪夜行」の原点に立ち返り、おどろおどろしい妖怪の不気味さ・怖さ・そして美しさを感じるイベントに。文化財エリアに展示されるのは、伊藤権次郎商店 伊藤博紀氏の作品である妖怪の描かれた提灯と、水木しげる先生のチーフアシスタントであった佐々岡健次先生が描く妖怪画が文化財を彩ります。今年は特別展示として、水木しげる先生の初代チーフアシスタントとして長年ご活躍された笹岡健次先生が描く「妖原画」が登場します。柳川藩主立花家に受け継がれてきた夜の文化財を舞台に浮かび上がる八女提灯や笹岡先生の原画に描かれる妖怪を通して、日本人の心に今も息づく日本の風土や精神性を五感でお楽しみください。

03. Yame lanthanum

伊藤権次郎商店の妖怪提灯

江戸時代より八女提灯を作り続ける「伊藤権次郎商店」。全ての工程が手作業です。職人の手により仕上げる竹の骨組みに、繊細に張られた和紙。そこに明かりが灯ると、提灯にひそむ手描きの妖怪たちが表れます。文化財と提灯の陰影が、見る人の想像力を掻き立て、現実と幻想の曖昧な世界へと誘います。

04. Sasaoka Kenji

佐々岡 健次先生の妖原画

佐々岡先生の描く妖怪たちは、日本の風土、人々の営みに根ざした物語をまといながら、どこか哀愁や愛嬌を帯びた表情で、私たちの中に眠る内面や記憶を静かに揺さぶります。あちらの世界と目があうような、妖怪たちが私たちのすぐそばに息づいているかのような感覚をお楽しみください。

佐々岡 健次(ささおかけんじ)

島根県浜田市旭町丸原出身。1960年 芸術学院卒業。1961年 漫画家 赤松節子/牧一馬先生に師事、怪奇ロマンシリーズ、トンガラ脱線シリーズ等 単行本多数。1968年 水木しげるプロダクション入社、チーフアシスタント、漫画サンデー賞。以後、漫画アクション・トップコミック・プレイコミック等連載。1997年 水木しげる先生とヨーロッパホラーツアーに同行。

05. yokai emaki

柳川藩主立花家に伝来した妖怪の絵巻「芸州武太夫物語絵巻」

柳川藩主立花家に伝来した「芸州武太夫物語絵巻」は、江戸時代中期、稲生平太郎という少年が体験した妖怪との三十日間にわたる根競べの話を元にしています。この体験談は、「稲生物怪録」の名で広く知られ、さまざまな形で紹介され、描かれてきました。立花家の絵巻は、江戸時代後期に描かれた全三巻もので、平太郎の体験談を生き生きと表現しています。毎晩のように平太郎の屋敷にあらわれた妖怪たちは恐ろしくありながら、どこか愛嬌も感じさせます。奇怪夜行中、立花家史料館にて展示しております。

※立花家史料館 所蔵

奇怪夜行2025「キキキの奇怪夜行」イベント概要

開催日:2025年8月15日(金)〜17日(日)/22日(金)〜24日(日)【計6日間】
時間:18:00~21:00(最終入場 20:30)
入館料:大人 1,700円/高校生 1,000円/小中学生 500円/未就学児 無料
会場:柳川藩主立花邸 御花
主催:伊藤権次郎商店 株式会社御花 /共催:(公財)立花家史料館 /題字デザイン・原画展:佐々岡健次 / 企画:株式会社crafcult
協賛:西日本鉄道株式会社
※ 敷地内の駐車場は宿泊者専用の駐車場のみとなります。お車でお越しの際ははお近くのコインパーキングなどをご利用ください。


01. En Label

連動企画:8月13日(水)開催 大広間 怪談会 2025

怪談師の城谷歩氏をお招きし、日本庭園「松濤園」に面した特別な空間で至極の怪談をご堪能いただけます。100畳の大広間で背筋凍る怪談をお楽しみください。

開催日時:2024年8月13日(水)19:30〜21:00
出演:城谷 歩
会場:柳川藩主立花邸 御花 大広間
参加費:一般 6,600円(税込)


恐ろしさと美しさが融合した「妖怪ルーム」や「妖怪舟」も販売中

妖怪提灯と一夜を過ごす「妖怪ルーム」

客室に大小様々な提灯に彩られる夜をお届けします。併せて妖怪が描かれた掛け軸、床間には怪しげな花が生けられる等、妖怪仕様のしつらえもお楽しみいただけます。また、妖怪ルームには、「日本の妖怪」をテーマにした書籍がずらりと並び、日本各地に伝わる妖怪たちの物語を、文化財の宿で静かに味わうことができます。

販売日:2025年7月15日(火)〜8月31日(日)
※1日1室限定/客室:黒椿

01. En Label

河童が住む水郷の街で楽しむ「妖怪舟」

夜の川面をゆらゆらと進む「妖怪舟」は、御花でしか体験できない、ひんやり背筋が凍る特別なひととき。船頭さんの語る怪談話を聞きながら、怪談の夜を盛り上げる“妖怪ドリンク”を片手に、妖怪提灯で彩られた不気味な舟を貸切で楽しめます。暗闇と水音に包まれて、“妖怪の世界”を旅してみましょう。

販売日:2025年7月15日(火)〜8月31日(日)
時間:19時30分〜20時10分(40分)
予約:公式サイトにて宿泊予約の際に「オプション」選択(通常プランでもオプション予約可能です。