松濤館1階のフリーラウンジにて、立花伯爵家農場で採れた宮川早生みかんをお楽しみいただけます。冬の味覚をぜひお楽しみください。
実は柳川で発見された、早生みかんの原種
日本の冬の過ごす上で欠かせない、「皮の薄い種のないみかん」。その原種は、柳川で最初に発見されました。発見者の名前をとって「宮川早生」という名前がつけられました。
立花伯爵のみかんの品種改良
明治維新後、大名家から伯爵家となった立花家。旧大名家は東京に住むことを義務づけられますが、14代寛治公は、国への貢献として「農業振興」を行うことを決意し、許可をとって柳川の地へと舞い戻ります。そして、農業での地域振興を見据えて日本初の民営農事試験場を設立しました。
味がよく、栽培がしやすいことから、特に「宮川早生」の普及について研究を始めました。
そんな14代の功績を継ぎ、15代の鑑徳がモデル園として開いたのが今も立花家で運営を続ける、立花伯爵家農場「橘香園」です。
文化財を守ったみかん
橘香園で育つみかんの品質が良く、希少価値が高かったため、75年前に始めた料亭旅館の営業が軌道に乗るまでは、このみかん栽培が文化財を守る収益源となっていました。文化財を守り抜いてくれた、大切なみかん農園のみかん。御花ならではの冬の味覚です。